世界脳週間2018 - 夏休み高校生理科教室 脳の不思議に迫る
理研CBSでは高校生を対象とした体験型の理科教室を下記のように開催します。
夏休みの一日、最先端の脳科学に触れて楽しいひと時を過ごしませんか?
イベントレポート
世界脳週間2018 - 夏休み高校生理科教室 脳の不思議に迫る イベントレポート
日時
2018年8月3日(金)13:00~16:00
場所
理化学研究所 大河内記念ホール(埼玉県和光市広沢2-1)(アクセス)
対象
高校生の方 先着60名(事前登録制)
スケジュール
12:30-13:00 受付
13:00-13:10 開会の挨拶(合田 裕紀子 副センター長)
13:15-14:05 講演(豊泉 太郎 チームリーダー)
14:20-15:20 研究室見学
-16:00 アンケート記入など、解散
講演
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脳が働くしくみを理論的に研究する
豊泉 太郎 数理脳科学研究チーム・チームリーダー
知性・感情・記憶・意識など、私たちにとって身近な処理を脳はどのように司っているのでしょうか? 実験技術の進歩でそれらの処理に関わる分子や細胞が分かってきましたが、そのつながりは複雑です。複雑な脳細胞の情報処理の本質を物理や数学の理論をつかって解き明かそうとする試みを紹介します。
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脳が働くしくみを理論的に研究する
研究室見学
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アルツハイマー病の犯人を捜せ! ~今日、君は目撃者になる~
綿村 直人研究員、石井 綾乃リサーチ・アソシエイト 神経老化制御研究チーム
アルツハイマー病研究の最先端を走る我々の研究室にお越し頂き、アルツハイマー病とはどのような病気なのか?原因(犯人)は何なのか?を講義や研究室見学、簡単な実験を通じて、学んでもらいます。さらに、若手研究者との交流を通じて、将来進路を考える際のヒントを得ることもできます。この夏、アルツハイマー病について詳しくなろう!
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こころの病気について考えよう
前川 素子研究員 分子精神遺伝研究チーム
こころの病気にはどのような種類があり、それぞれどのような特徴があるでしょうか?こころの病気の謎に迫るためには、どのようなアプローチの方法があるでしょうか?グループディスカッションを行いながら、一緒に考えてみたいと思います。みなさまには、こころの病気の研究方法の一つとして、マウスの行動試験の様子を見学して頂きます。 また、大学や大学院に進むときの進路選択や、研究と私生活(子育て等)との両立の苦労などについて、経験談をお話しさせて頂ければと思います。
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脳のリズム現象を体感しよう!
北城 圭一ユニットリーダー、中司 弘樹テクニカルスタッフ 脳リズム情報処理連携ユニット
- 脳波の“同期現象”を学ぼう
世の中にはいろいろなリズムがあります。リズムを刻むもの同士を繋ぐと、お互いに影響し合ってリズムが一致する同期現象が生じることがあります。この同期現象はどのように生じるのでしょうか。脳内でもそれが起こることが知られていますがその機能は何なのでしょうか。脳波の同期現象を10個のメトロノーム同期デモンストレーションを用いてわかりやすく説明し、機能的な役割や同期現象の数理的なメカニズムを解説します。 - 脳波計測をみてみよう
簡易的な脳波計を用いて、脳波測定の様子を見ていただきます。 - 経頭蓋磁気刺激をみてみよう
医用生体工学への応用として、経頭蓋磁気刺激(TMS)を用いた研究も行っています。実際にTMS計測の様子を見ていただきます。
- 脳波の“同期現象”を学ぼう
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蟲 からさぐる脳と心のからくり
塩﨑 博史研究員 知覚神経回路機構研究チーム
脳という物体から、どのようにして心が生まれるのか。この謎にせまるため、わたしたちの研究室では体長わずか数ミリメートルのショウジョウバエに注目し、行動する動物の脳の中でどのような情報処理が行われているかを調べています。研究室見学では、わたしが脳研究を始めたきっかけと脳科学の基本的な考え方を説明したあと、ハエの心の中をのぞく模擬実験を行い、感動と興奮にみちた最先端の脳研究を体験してもらいます。
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ネズミの脳を調べるとヒトのこころが見えてくる~視覚の研究を通じて~
青木 亮研究員 視覚意思決定研究チーム
ヒトにも共通するこころの普遍的なしくみを、ネズミの視覚を使って研究しています。 なぜネズミを使うのか、ネズミがどこまでわたしたちヒトと同じような複雑で柔軟な思考を持っているのか、またそのような考えを実験でどのように読み取るのかなど、脳科学者たちが考えていることを最先端の手法を紹介しながら説明します。 脳科学でこころがどこまでわかるのか、そして何がまだわかっていないのか、一緒に考えてみませんか?
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空間認識をつかさどる「海馬」に迫る
藤澤 茂義チームリーダー、檀上 輝子研究員 時空間認知神経生理学研究チーム
私たちの脳はすぐれた空間認識能力を持っています。たとえば、自分の街の地図を書いたり、自分や友人がいまその地図のどこにいるのかを指し示したりできます。このような空間認識能力は、脳の海馬という部位がその役割を担っていると考えられています。今回はこの海馬の話を中心に、脳の中で場所の情報が認識される仕組みを、セミナーと実験室見学をまじえながら紹介していきます。
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wbaw18[at]ml.riken.jp