データ駆動型脳科学関連技術開発のための共同研究募集要領
2021年1月21日
共同研究の目的
本共同研究はデータ駆動型脳科学を促進する幅広い技術の開発を目指すものである。脳科学研究においては膨大で多様な実験データが得られ、その再利用が望まれているが、そのためにはデータベースの作成・公開が必要である。しかし、脳科学に関するデータベースの構築とこれを利用した脳科学研究はかなり未発達な分野であり、関わる研究者も少ない。そこで理化学研究所脳神経科学研究センター(以下理研CBSと略す)は、この分野の研究を推進するとともに研究開発に関わる研究者の育成を目指し、脳科学分野でのデータ駆動型脳科学関連技術を幅広い分野の研究者と理研CBSの共同で開発するための共同研究体制を設置する。神経情報基盤開発ユニット以外の様々なCBSの研究室とのデータ駆動型脳科学分野での共同研究が行われることも歓迎する。
対象研究の例
機能データの標準データフォーマット開発
画像データからの3次元脳構造再構成技術開発
脳アトラス作成技術開発
大規模データ解析技術開発
データベース作成技術開発
複数のデータベースにまたがった検索システム技術開発
大規模データを使った機能シミュレーション技術開発
2021年度共同研究費
1件当たり最大250万円(消費税込み)(間接費が必要な場合はこれを含む)、8件まで。
2020年度に採択された課題のうち、成果が著しいものについては、2021年度も同一の課題で採択される可能性がある。とくに成果が著しいものについては増額も検討する。但し、2020年の共同研究費を2021年度に繰り越すことは不可である。
応募方法
以下の項目について記述し、pdfファイルにして、cbs_db_appli[at]ml.riken.jpへメール添付で提出([at]は@に置き換えてください)。全部で6枚(A4)以内とする。すべて英語で記載すること。
- 課題名 (Development subject title)
- 代表者氏名・所属・連絡先 (Name, affiliation, phone number, and email and mail addresses of the representative)
- 開発概要 (Outline)
- 背景 (Background)
- 開発計画 (Development plan)
- 準備状況 (Preparation status)
- もしあれば、神経情報基盤開発ユニット以外のCBSの研究室とのデータ駆動型脳科学分野での共同研究の展望(Prospect of collaboration with CBS laboratories other than the Neuroinfromatics Unit in the field of data-driven brain science, if available.)
- 共同研究費要求額と使途 (Research expenses requirements and usage)
- 代表者の略歴(大学学部からの学歴と主な職歴) (Academic background since undergraduate and major work experience of the representative)
- 代表者の2016年以降の主な業績(論文、著書、公開ソフトなど)(Main achievements of the representative since 2016, including journal and book publications, opened software, and etc.)
応募締切
2021年3月15日午後10時
注意事項
- 日本国内の理研以外の学術研究機関に勤務する研究者を対象とする。理研は研究者の所属機関と、理研が指定する共同研究契約を結ぶ。
- 本共同研究による研究成果は原則理研と相手機関との共有とする。
- 採択された研究代表者は年度末に報告書を提出するとともに、報告会で成果発表を行う。
- 共同研究費の使途等は研究期間終了後速やかに会計報告する。
- 本募集は単年度ごとに共同研究相手先を選定する。
- 技術開発に当たり理研CBSあるいは革新脳プロジェクトが保有するデータを使用する場合は、当該データ所有グループの合意を得た上で応募しなければならない。
- データ取得のための実験またはデータベースの構築自体は対象としない。
問い合わせ先
cbs_db_appli[at]ml.riken.jp *[at]は@に置き換えてください
理化学研究所脳神経科学研究センター・センター長室・脳科学データベース関連技術開発共同研究募集担当