世界脳週間2023 - 夏休み高校生理科教室

理研CBSでは高校生を対象とした体験型の理科教室を下記のように開催します。
夏休みの一日、最先端の脳科学に触れて楽しいひと時を過ごしませんか?


2023年7月25日:定員残りわずかとなりました!現地参加の応募締め切りは7月31日までとさせていただきます。

2023年8月1日:現地参加を締め切りしました。満員となりました。オンライン参加申し込みは8月4日までとさせていただきます。

2023年8月7日:参加申し込みを締め切りしました。お申し込みありがとうございました。

日時

2023年8月18日(金)13:00~16:00

場所

理化学研究所 和光地区(埼玉県和光市広沢2-1)アクセス

対象

高校生の方

現地参加:先着30名(事前登録制。基調講演・研究室見学に参加できます。)

基調講演オンライン視聴:100名(事前登録制。Zoomで視聴できます。)

スケジュール

12:30 -     受付

13:00 - 13:10 開会の挨拶

13:15 - 14:15 基調講演 「ハエで紐解く脳のミステリー」
適応運動制御理研白眉研究チーム 藤原 輝史 理研白眉チームリーダー(ハイブリッド)

14:30 - 15:30 研究室見学

  • 「なぜ心の病にかかるの?生きたままのマウスの脳を視てみよう」(多階層精神疾患研究チーム)
  • 「ウイルスで光る神経細胞を観察しよう」(脳発達病態研究チーム)
  • 「人間と動物のこころのはたらきを自然科学で解き明かす」(思考・実行機能研究チーム)
  • 「ディープラーニングによる脳画像分析」(脳画像解析開発ユニット)

15:30 - 16:00 展示室(BrainBox)見学、アンケート回答

お申し込み

お申し込みは締め切りました。ありがとうございました。


基調講演


研究室見学

  • 林(高木)朗子

    なぜ心の病にかかるの?生きたままのマウスの脳を視てみよう
    林(高木)朗子チームリーダー 多階層精神疾患研究チーム

    現代社会はストレス社会とも呼ばれ、私たちは多くのストレスを抱え、心に起因する社会問題はますます深刻化しています。一方で、心の病、すなわち精神疾患の病態生理は未だに未解明であり、治療法の確立の障壁となっています。わたしたちの研究室では、生きたままの精神疾患モデルマウスの神経活動を直接見ることによって、疾患の解明に挑戦しています。


    キーワード:シナプス、統合失調症、自閉スペクトラム症、2光子励起顕微鏡


    予習にお勧めの本、ウェブサイトなど「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか (ブルーバックス) 新書


    自己PR (趣味):猫らとともに晩酌し、色々なことを深く考えたり薄っぺらく考えたりすること

  • 石田 綾

    ウイルスで光る神経細胞を観察しよう
    石田 綾チームリーダー 脳発達病態研究チーム

    幼いこどもが歩いたり話したり色々なことができるようになる。このとき脳で一体何が起こっているのか?この疑問に答えるために、私達は神経細胞を光らせ、精緻な構造を観察しています。光らせるために「ウイルスベクター」を使っていますが、その原理と観察方法を説明します。また、神経発達障害の研究の一端を紹介し、マウスの脳切片を顕微鏡で観察します。


    キーワード:神経発達障害、共焦点顕微鏡、ウイルスベクター


    予習にお勧めのYoutube:iBiologyシリーズ https://www.youtube.com/watch?v=-mKHhPb1q9Q&t=16s


    趣味は読書:最近のお勧めは アントワーヌ・ローラン作「ミッテランの帽子」

  • 宮本 健太郎

    人間と動物のこころのはたらきを自然科学で解き明かす
    宮本 健太郎チームリーダー 思考・実行機能研究チーム

    わたしたちは、日常生活の中で、たえず自分や他の人のことを考え、決断をしています。 私たちが自分自身のこころについて思考を巡らせ、他者のこころを想像するときに、脳はどのようなはたらきをしているのでしょうか? 人間の実験参加者さんやニホンザル達の協力のもと、これまでに研究室で行ってきた、行動観察実験や磁気共鳴機能画像法(fMRI)を用いた脳活動計測実験について紹介し、人間や動物の主観的なこころのメカニズムが、どこまで客観的、自然科学的に明らかにされてきたのか、議論します。皆さんにも、心理実験を実際に体験してもらい、皆さん自身のこころのメカニズムについても考えるきっかけにして頂けたらと思います。


    キーワード:思考 内省 社会性 fMRI 前頭葉


    予習にお勧めの本、ウェブサイトなど:市川 眞澄, 虫明 元 「前頭葉のしくみ: からだ・心・社会をつなぐネットワーク (ブレインサイエンス・レクチャー)」 、セミール ゼキ「脳は美をいかに感じるか: ピカソやモネが見た世界」


    自己PR:CBSマガジン vol.4をご覧ください https://cbs2.riken.jp/magazine/04/html5.html#page=1

  • Henrik Skibbe

    ディープラーニングによる脳画像分析
    Henrik Skibbeユニットリーダー 脳画像解析開発ユニット

    ディープラーニングは人工知能(AI)の技術の一種です。当研究室ではこのディープラーニングの技術を用いて脳の画像を分析しています。画像は顕微鏡やMRI装置などの特殊な機器を使って取得します。これらの画像は携帯電話で撮影する一般的な写真よりも大きく格段に多くのメモリを必要とします。実際、多くの画像は3Dです!このように大きく複雑な画像を扱うためには特別に設計されたコンピュータが必要です。今回の見学では私たちが使用しているコンピュータの環境を特別にご覧いただきます。3D画像とはどのようなものかを理解してみましょう。脳画像を分析するために使用しているプログラミング言語についても簡単な紹介を行います。ディープラーニングと脳画像解析の魅力的な世界にあなたも飛び込んでみませんか?


    キーワード:ディープラーニング、脳画像解析、プログラミング、AI


    Recommended materials for preparation
    https://bia.riken.jp/doku.php?id=top
    https://www.youtube.com/watch?v=PhZfgwm7_q0


    Short self-introduction
    私は学校があまり好きではありませんでしたし、それほど学校で成績が良いわけでもありませんでした。常に自分自身で学ぶほうがより効果的だと感じていました。私は、身につけるべき最も重要なスキルは「学び方」を学ぶことと考えており、今でもそのスキルを磨いています。このプロセスは個々の人にとって異なる独自のものであり、一人一人がそれを探求する価値があると考えています。私はものづくりが大好きです。物心ついたときからレゴで遊ぶのが好きでした。もちろんプログラミングも好きですしピザやパスタのような料理を作るのも楽しんでいます。また、プレイステーションでゲームをするのも大好きです。私のお気に入りの本は「深海のYrr」です。


お問い合わせ

夏休み高校生理科教室 事務局

wbaw23[at]ml.riken.jp