実力と仲間を手に入れる神経科学界屈指のチャンス
2021年8月10日
豊泉 英智
神経回路・行動生理学研究チーム 研修生
脳科学塾は1人のPIがひとつのテーマを受け持つ、いわゆるオムニバス形式で行われる約9カ月間の講義プログラムです。東京大学や早稲田大学では単位として認められる仕組みもあります。
CBSのPIそれぞれの専門領域である数理モデルから動物実験、分子生物学についてまでを英語で講義するため、内容の全てを理解するのは容易ではありません。しかし、講義後のTutor sessionや 講義の録画公開(2020-2021年度は完全オンライン開催)など、プログラム生の体験をより良いものにする工夫がなされていました。また神経科学はその分野の広さゆえに学生が学ぶ際に知識がりがちですが、脳科学塾は全体像を掴む良い機会になると思います。
もう一つ脳科学塾を語る上で欠かせないのが、コミュニティ・ネットワークとしてのポテンシャルです。脳科学塾をきっかけにPIと共同研究を始めたり、のちにPIとして採用され、CBSに戻ってきた卒業生も複数名いらっしゃいます。決して簡単とは言えない長期プログラムに自主的にコミットするプログラム生たちは、かけがえのない仲間になるでしょう。さらに今年度からCBSのもう一つの教育プログラムであるSummer Programとの合同同窓会組織も立ち上がり、プログラム・世代を超えた交流がより活発になることが期待されます。
これだけのものが受講料無料ですから、神経科学研究に興味のある人は応募しない手はありません。私たち卒業生もこれから続く脳科学塾生との交流を楽しみにしています。